□ 設計監理のプロセス
1.相談 電話、メール等で連絡を頂きます。
お会いして、要望、生活スタイル等お聞きします。
敷地の確認や法令、条例等を行政にヒアリングし、下調べをします。
プラン作成。
いろいろ考えたけど設計事務所で設計して家を建てようと思った方、最初から決めていた方、まず 相談です。お互いに緊張する場面ですが、まず 話をしてみてください。それが 家づくりのスタートです。さあ、勇気を出して!!
いろいろなことを話してみてください、設計事務所がどんなことを言ってくるか。
家に対して興味をもたれていること、こんな生活がしたい、いくらかかるんだろう、期間はどの位なんだろうなど、素朴な疑問をどんどんぶつけましょう。
2.プレゼン(初回) ファーストプラン(タタキ台)を基に打合せ。
設計契約 本腰を入れて設計していくための取り決めです。
打合せのやり取り、設計方針、作風、プランの考え方等により判断しましょう。
契約書はあらかじめ提示し確認しておいて頂きます。内容に問題がなければ、お施主さんに署名捺印をして頂き契約が締結されます。
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3.基本設計 本格的にプランを詰めます。 (基本設計3ケ月くらい)
2、3、4、・・・回と納得いくまでプランを創り、間取りや構造、空間の組み立て方を詰めていきます。
ただ間取りだけをパズルのように組み替えるのではなく、何回かお話を重ねていく中で、どんな生活をされたいのか、お施主さんの夢を潜在的なことも含めて汲み取っていきます。(時には、軌道修正をしながら) それを試行錯誤の連続の中で様々な手法を駆使し具体的な形にしていきます。機能面だけではなく気持ち良さ、爽やかさ、過ごし易さ、ほのぼのする感じや面白さ・・・などの空間の快適性を、家のコンセプトを見つけ出しながら、それに沿うように演出していきます。この基本計画が全体のプロセスの中で一番重要な作業です。ここで、家づくりの方向性が決まります。設計を業としているわけですからプランを創ることは簡単そうに見えますが、ビジネスライクに割り切ってポン!と出ててくるものではなく、要望、諸条件を咀嚼しながら苦しみのたうち廻って、方向性を見い出し、やっと産まれて来るものなので、少しでもその重要性を分かって頂ければと思います。
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4.実施設計 建物の概略がほぼ決まれば、詳細を詰めます。(実施設計3ケ月くらい)
詳細図の作成や構造計算、電気、設備機器の選定、材料の決定(色、テクスチャ等は工事中に決めます)、見積や工事に必要な図面を作成。
ある程度見通しがついてきたところで、確認申請を役所や検査機関に提出し、法的
に適合していることの証明証(確認済証)を発行してもらいます。
実際に使う材料、機器類で寸法を取りながら空間が納まるか、設計の意図するものに合致するのか、詳細図を書きながら検討します。それに伴い、耐震、耐久性を計算、資料集め、調査をし確定していきます。もちろん、工事費を踏まえながら。
これらを施工者に分かり易く、伝わり易いように図面を仕上げていきます。
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5.積算 施工会社を決めて見積を依頼します。(積算・見積調整1,2ケ月くらい)
見積を1社だけに依頼するのか、数社にするのかは その時の状況に合った方法で行います。
6.見積調整 金額の調整。
お施主さんの要望や家のためにしておいた方が良いこと、切り捨てることをバランスを考えながら、金額と共に調整していきます
調整で発生した変更個所は 図面を修正します。
施工会社が作ってくる始めの見積は タタキ台と思ってください。最終ではありません。工事費は当初よりかなり増えているかと思います。これは どうせやるなら、あれもやりたい、これもやりたいという人間の欲が反映されたり、施工する側もスーパーの客寄せのための安売り価格ではなく、あくまで交渉ごとなので最初から安くは出してこないからです。調整では 採用するもの、採用しないものを選別し、別のやり方を検討したり、各工事の業者や購入ルートを変更したりしながら工事額を下げていきます。また、建築は 設計者本人が創るものではなく、別に工事を専門とする人達が創るために、考え方のズレを調整する作業も必要になってきます。
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7.工事契約 金額の調整が済むと、施工会社と契約です。(工事期間6ケ月くらい)
着工 いよいよ工事が始ります。
施工図を基に構造の打ち合せをします。
8.上棟 骨組みが出来、建物のボリュームが分かっててきます。
実施設計で決めてあった材料の色、テクスチャの最終決定。
工事は仕上へと進みます。
着工以後、実際出来上っていく過程で納まりや工法、デザイン等、細部にわたりチェックしていきます。
監理は 施工されたものが 図面通りに出来ているか、法的に合致しているか、構造がシッカリ出来ているかを確認するためだけのものではありません。どんなに細かく図面を書いても図面では表わせないことを現場で創る過程で指導していきます。
本当の趣旨は 図面ではなく設計者の頭の中にしかないことも1つの理由です。料理人がレシピを書いてそれを別の人が創る場合、ただ渡したレシピで美味しく創れるわけではなく、創る過程でポイントやニュアンスをその場で指導していくことで料理人の意図する料理になっていくわけです。だからといって、現場にポットいって意見を言うという簡単なものではなく、建築の場合には 相互にいろいろな要因が絡み合って出来ているため全体を見ながらの調整、指導をしていかなければなりません。また、施工者が間違って図面を解釈していまっていること、その時になってみないと分からないことなども調整していきます。
9.竣工 建物完成です。
引渡し・入居・登記 土地家屋調査士等に登記の手続きをお願いします。
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10.保守・点検 定期的に点検をして、生活していく上での不具合を調整します。
バナースペース