注文住宅 | 遠藤浩建築設計事務所

                               
□ シンプルモダンの家 VS 木質系自然素材の家
最近作、木質系の北浦和の家と10数年前の作品、シンプルモダンの荻窪の家とを、比べます。
時代の流れにともなって、設計者の考え方もいろいろと変わってきます。
昨今、自然素材、木の家がもてはやされていた一時代が終わり、さまざまな雑誌の掲載の記事なども手伝って、シンプルモダンが流行っています。
私の作品を通して、その違い、考え方などをお話したいと思います。

まず、荻窪の家はシンプルモダンです。
住んでいて気持ちの良さ、明るさ、風通しなどを考慮しながら、カッコ良く創りました。
見切良く、余計な庇はありません。とにかく、家の中を“素晴らしく明るく”をコンセプトに、大きなガラスブロックの壁を設置し、階段室はガラスの箱で、その箱が1階の居間にまで降りて来て、居間全体も素晴らしく明るくなりました。
そういった、明るく、清々しい、気持ちの良さをシンプルに追求した家です。

一方、北浦和の家は、木質系自然素材の家です。
気持ちの良さ、明るさなどは、当然考慮し、木の温もり、暖か味、更に、住宅の耐久性、性能などを考えた家です。
シンプルさやカッコ良さとは、また、チョット違ってきます。
やはり、家は、庇があると長持ちします。
外壁や開口部が雨にさらされないため、庇の有る無しでは長持ち加減が違います。
ちなみに、北浦和の家の庇の出は1200mmあります。
(敷地に庇の出せる余裕がなければ、壁に耐候性のある材料を使います。)
更に、外断熱通気工法を採用しています。
住宅の断熱性能は、格段に違います。
従来、2階建ての家の2階は、真夏は暑くて、暑くてたまりませんでしたが、それが、全くありません。

“長く持つ、快適な住まい”こんなあたり前のようなことに、十分配慮した家づくりをしています。
と言うように、シンプルでカッコイイだけでなく、50年、100年と長持ちする家、快適な住まいを創る、そういった流れもあるということです。
さて、あなたは、どちらですか?両方ですか?それは、かなり欲張りです。予算が・・・。
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