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いっしょにワクワクする楽し〜い家つくりませんか?       

□ コストダウンのポイント

家を建てる場合、誰でも際限なくコストがかけられるわけではありません。

建築工事は多岐にわたる材料、それを使って造る多くの業種が関わってきますので、タズナを引き締めていかないと、見積時には、予算の1.2倍や1.5倍に直ぐになってしまいます。

かといって、防衛策としてハウスメーカーが良く出してくる計画段階での概算見積、これって、あまり役に立ちません。
/100の平面図と立面図等、たった、1,2枚の図面で、お施主さんの要望や設計者の意図していることなどが,全て反映されて出来ているわけではありませんし、まして、これからどう創っていくのか、ほとんど決まっていないものを見積もるわけですから、当然、人間の心理として安全を見て、この位にしておこうという多目の見積にならざるをえないからです。
初期の段階でのお施主さんが、まだ、不安に思われている気持ちをあおってしまい、萎縮した設計になってしまう可能性もあります。
あまり、決まっていない早い段階で、概算を出すということは、あくまで、取らぬ狸の皮算用であって、しかも、数値だけが一人歩きしがちで、非常に厄介な問題をはらんでいます。

では一体、予算を踏まえた設計とは、どう進めていけば良いものなのでしょうか。そのポイントを考えて見たいと思います。

1、床面積は、抑え目に!
計画が進んでいくと、大きくしたものは、小さくしにくいものです。大は、小を兼ねるかもしれませんが、予算まで兼ねません。
一度、今までの生活で無駄になっていたところを見直してみましょう。あるはずです、仕訳してみれば。持っていてもこれから一生使わないもの。新しい家には、合わない間に合わせで買った家具や寝具。
出来るだけ早いうちに、引越しの整理や支度をしてしまうと考え方が変わるようです。(支度をするということは、頭使って、更に、体使って考えるからでしょうか。)
無駄な廊下は、創りたくありませんね。
子供部屋も、昼間大半を外で過ごす子供にとって南向きの6畳や8畳の部屋は、引篭り易いだけで、そのようなりっぱな部屋はいらない筈です。
家の中で、恵まれた条件の場所は、みんなが集う居間や食堂、家族室、多目的室に当て面積も抑えましょう。


2、建物の間取りを正方形に近づける!
中庭のある家や1階と2階の大きさの違う家、雁行させた家などは、四角い家と比べて、その分だけ壁の面積が増えるのでコストがアップします。
出ているところや引っ込んでいるところが多いので、使う材料も増えますし、手間もかかりコストに反映されます。
中庭やデザインとして雁行させたりする手法にこだわるのであれば、その分だけ他を削って予算を確保しておくことが大切です。
外部に面する表面積(外壁)も増えるため、外部の影響を受けにくいような気密、断熱も、よりシッカリ考えておく必要もあります。


3、屋根は、片流れが一番安い!
切妻や入母屋のように屋根が折れている棟のある屋根は、折れている部分の雨仕舞を納める特別な材料や手間がかかるのでコストアップになります。
コストを抑えるのであれば、片流れが安価。
洗練されたイメージの外観が創り易いので、シンプルモダンなスタイルには、向いている手法かもしれません。


4、部屋の広さを○○畳で考えない!
工夫次第で、実際の部屋は、四角い部屋とは、全く違う広々感や使い勝手の良い空間に変わります。たとえば、隣の部屋と一体になるように考えたり、天井高を低い所もあれば、高い所もあるといったようにするだけでも、家の中が変化に富んだ開放的な空間になったりします。ハウスメーカーのように、ただ単に、6畳必要、8畳必要というのは、無駄を省く作業において、妨げになったりします。
図のように、畳半分ちぢめても、言われなければ解りずらい広さです。ちぢめた分を広く取りたい居間や食堂にまわして家のバランスを考えることも大切です。
もっと、部屋の広さを柔軟にとらえましょう。


5、せっかく建てるのだからといって、設備は高価なものになりがち?
建物の耐用年数と設備の耐用年数は違います。設備を建物に組み込むような高価なシステムは、お薦めできません。
建物を50年、100年持たせようと考えているのに、設備は、7年〜15年です。昔のセントラルヒーティングのような後で交換出来ないようなシステムは止めましょう。製造会社が残っていたとしても、10年、20年後のアフターをしてくれるとは思えません。
時代と共に、家の設備に対する考え方は、変わってしまいます。後で、変えられる、どうにでもなるような、組み込まないで、ただ付けるだけのような設備を考えることが大切です。そのシステムを使うことが最優先の希望であって、そのために家を建てるのであれば別ですが。


6、竣工時に完成と考えない!
変化の早い昨今、家に対する考え方、価値観は、生活が変化し家族構成が変わると、数年で変わってしまいます。
きちっと、区切った間取りは、直ぐ使いずらくなります。あまり区切らず大らかに創ることが重要です。
家族がどの部屋に行ったか分からないような個室重視の考えは、閉鎖的です。家族なんですから、もっと開放的で良いのではないでしょうか。
あまり壁で区切らず、大半を家具や安価なフスマ、障子で区切り、家族の気配が感じられるような開放的な家が、ちゃんと家族の絆を育んでいける家になるのではないでしょうか。
ウッドデッキは、後からでも出来ます。
外構も、序々に気に入った樹木を植えていくのも楽しいものです。


7、工務店が安く出来る材料、工法を使う!
設計段階から、工務店に安く出来る材料や工法を聞きながら設計を進めるのもコストを抑える方法のひとつです。
工務店によって、材料の入手経路や造り方によって、安く造れる様々な秘策があります。
ケースバイケースですが、必ずしも、何社か見積って比較することで安くなるとは、限りません。はじめから相談に応じてもらえる良心的な工務店にお願いした方が、安くなることが多いことも事実です。


8、建具は、引戸のフスマや障子が安価!
木製建具工事だけでも、家一軒、100万円、130万円というようにかかるわけです。
これを、全て、1/2、1/3の値段のフスマや障子にすることで、大分コストダウンに繋がります。一般的な普通のフスマや障子をそのまま使うわけではなく、やはり、設計事務所でデザインしますので、一工夫して使います。


9、防犯対策グッズをホームセンターで買う?
防犯ガラス、防犯フィルム、雨戸は、アルミサッシをもう1つ付けるくらいの値段です。家の防犯は、窓や戸を開けられてしまう時間を稼げればいいわけで、面付錠やサッシ補助錠で鍵を増やしたり、クレセントをダイヤル式のものに変えるなどで対応できます。それは、全て、ホームセンターで間に合ってしまうということになります。(防犯ガラス、防犯フィルム、雨戸は、これで絶対安全というものではなく、時間をかければ破られます。)


10、アルミサッシは、引き違いを多用する!
一番多く使われているアルミサッシは、引き違いです。
ということは、引き違いが一番流通していて安いということになります。
小窓を使って、デザインするような場所は、お金をかけますが、そうでない場所は、出来る限り、引き違いアルミサッシを使うことをおすすめします。

以上のように、コストダウンに繋がるポイントを考えてみましたが、次は、更に、これくらいでは生ぬるい
超ローコストについて、考えてみたいと思います。

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