注文住宅 | 遠藤浩建築設計事務所

                          
□ ローコスト建具

予算調整の際いつも思う、木製建具ってもっと安く出来ないものかと・・・。

無垢の木枠で造る框戸は高い、両面合板のフラッシュ戸は中くらい、次に、フスマ戸や障子だろうか。

フスマや障子の値段で普通のドアが出来れば木製建具工事の値段が抑えられる。

1軒の家で木製建具工事が100〜150万円くらいはかかってしまうコストを、1/2,1/3に抑えられるだろう。
建具の少ないプランにするとかフスマや障子に全てしてしまえば抑えられるわけだが、それでは能がないし・・・。

そこで、考えたり、捜したりすると、基本的な建具の骨組みは障子の部材を使って、組子は付けず、和紙の部分を中空ポリカーボネートあるいは、透けるダンボール、Uボードなどにするのはどうだろう

家の中で、たくさん使えば使うほど、部屋に柔らか味がでて、優しい感じになる。

家族の気配も感じられて、ほんわかした感じでいいかもしれない。

ちなみに、浦和の家は全て障子で仕切った。

板戸に比べて、空間が物凄く優しい感じに仕上った。

中空ポリカは、や北浦和の家で使っているが、今度は、それを一歩進めた建具を考えてみようと思う。

場合によっては、厚さ8mmくらいのただのダンボールを枠にはめ込んでもいいかもしれない。

8002000のダンボールは、500円くらい、値段はOK、色味もダンボールのクラフト的な色合いが自然素材の空間にピッタリ!。シンプルな空間にも、それがアクセントになって面白い。

汚れたら、まとめ買いして置いたダンボールを戸の上から落とし込めば新品になるって、どうでしょう。

限られた予算を頭に置きながら、様々な素材を捜すのも楽しいもので、設計の醍醐味かもしれない。

ただ、建築の材料は、出来た時が良ければ終わりではなく、その後、長く持つことや、簡単に取り替えられること、塗り替えればキレイになることなども含んで、選ばなくてはいけません。

浦和の家は、建具を全て障子にすることで、空間が真綿に包まれているような優しい感じになりました。

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