土地にかかわる立場によって、土地の価値観が大きく違います。
一般的に、不動産販売の立場では、四角で、平らで、日当り・風通し・眺望が十分確保できる土地が価値があり、良い土地として評価されます。
従って、そのような土地は、値段も高いわけです。
しかし、設計事務所は、設計をする立場からすると、その土地にどれだけ快適な住まいが創れるかが土地の評価の基準であって、腕の見せどころでもあるわけです。
ということは、一般的な条件の良くない土地であっても、工夫次第で、良い住まいを建てることが可能であるということです。
旗竿であっても、変形敷地であっても、高低差があっても、その土地の良さが必ずあるはずなんです。
そこに建てる家の設計の仕方で、その土地の個性を引き出してあげることが、良い住まい、快適な生活に繋がるわけです。
家の設計は、全体のバランスが大切です。“どんなバランスで創れば快適になるか”に尽きます。
家のバランスをどう考えれば、その土地の個性を引き出せるのか、ということになるわけです。
例えば、旗竿敷地で余り日が当たらないけれど、どうバランス良く間取りや空間を取って、窓をどんな風に開ければ、家中明るく快適に住める家になるかとか、変形敷地であったり高低差のある敷地でも、どの辺りに家を建てて、車をどう入れたらバランス良く敷地が活用出来るかなど、具体的に思い描いてみないとその土地の良さはわかりません。
それを日常訓練し、実践しているのが設計事務所なんです。
そんな意味で、設計事務所に土地の相談をしてみると、その土地の魅力をもっと引き出せたり、気が付きにくいデメリットも見つかったります。より具体的な現実的な情報が手に入ると思います。
土地探しから、設計事務所が参加した方が、間違いなく“快適な納得のいく良い住まい”になると思います。