注文住宅 | 遠藤浩建築設計事務所

                          
□ 建築家を上手に使っちゃお〜!

お施主さんの建築家の使い方次第で、自分の住まいが、より良いものになったりします。
ただ依頼するだけでなく、こんなことにも気をつけて頂くと、もっと、もっといい家になってしまうのです。

1.建築家もおだてりゃ木に登る。(建築家も人の子。)

設計したものが褒められると、やはり、嬉しいのです。
褒め上手なお施主さんの手にかかると、おだてられ気持ちが高まって、労力を惜しまず、設計料度外視して「ここはひとつ、やってやろうじゃないの」という気にさせられます。
やはり、気持ちが高揚してくると、思いもよらなかったいいアイデアがひらめいたりします。

建築家の潜在的な能力を引き出すのも、お施主さんの腕次第?というところでしょうか。

2.建築家との家づくりは、共同作業。(一緒に創ることを念頭に。)

お施主さんにとって、設計の段階で、家の形をイメージするのは、至難の業です。
だからといって、素人なので、出来て見ないと解からないと開き直られても、ことは、進みません。
設計者も、出来る限り、イメージし易いよう、模型、CG、スケッチなどで、解って頂くよう努力しますが、建築家に依頼する場合、家を一緒に創っていきます。
お施主さんとの共同作業です。
理解する努力をしてください。解らないことは、自分達だけで考え過ぎず、とことん聞いてください。

また、難しい部分は、建築家に任せる度量も必要です。

3.建築家には、イメージを伝えよう。(こんな暮らしがしたい。)

間取りを作って、これで設計して、と言われたら、建築家のすることはありません。
お施主さんが考えた間取りを図面化するのであれば、せっかく、建築家に依頼しても、それ以上のものにはならないのです。
お気持ちは、解るのですが、既に、お施主さんの手でイメージを形にしたものを提示されても、成すすべがありません。
イメージを膨らませ、ひねりを入れたり、間を取ったりしながら形にしていくのが、建築家の仕事です。

建築家には、イメージを伝えてください。
こんな生活がしたい。こんな趣味を楽しみたい。こんな家族関係を築きたい。
・・・というように。

また、設計(デザイン)は、バランスです。
お施主さんのイメージを建築家は、プロの技量でバランスを取りながら、形にしていきます。時には、故意に、アンバランスにしたりします。
その絶妙なバランスに、お施主さんは期待してください。
そこに、建築家に依頼する意味があるわけです。

どうしても、間取りでイメージを伝えたいというのであれば、もちろん、そこからイメージを広げていきますが、既に、具体的な形(間取り)になってしまっていると、それが先入観となり、イメージを膨らませる足かせになったりする場合があるので難しいわけです。

家を建てることは、皆さん初めての方がほとんどです。
大金を掛けて、終の棲家を創るわけです。
時には、冷静でいられなくなったり、感情に走ったり、つい、建築家を責めたくなったりもします。
しかし、建築家に依頼するということは、一緒に創っていこうという信頼関係が大切です。
その信頼関係で、ひとつ、ひとつのハードルを乗り越えていくことで、夢を現実のものにしていくわけです。

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