注文住宅 | 遠藤浩建築設計事務所

                          
□ 風呂の換気扇は切らないで!
出来上がって少し経って、お邪魔するお宅のほとんどが、風呂の換気扇のスイッチを切っています。
あれほど、「切らないで!」と言っておいたのに、と思ってしまうのですが・・・。

新築の時点では、5年後、10年後の傷み具合が想像つかないのも、経験されているわけではないでしょうから、無理ありません。
乾いたから消した、という感じなのでしょう。
見た目乾いていても、実は、いろいろな細かいところは、乾いているはずがありません。

家の中で、一番先に傷むのは、水やお湯を多く使う風呂場です。
昔は、敷地の広い家で、外に別の小屋で造ってありました。台所もそうでした。
こんなに水やお湯をバシャバシャ使う場所を、家の中に組み込むなんて、昔の人は、思いもつかなかったでしょう。まして、昔は、五右衛門風呂や、木製の桶に浸かるだけでしたから、バシャバシャやるのは余計に家へのダメージが大きいのは明らかです。

組み込むなんて無理があるのです。

技術の進歩によって、それ相応の納まりで長く持たせるように考えて造っていますが、やはり、しっかりメンテ、正しい使い方をしないと、あっ!という間にリフォームするハメに・・・。

ここで、正しい浴室の使い方、メンテナンスを二、三、お話します。

1.窓の開け閉め関係なく、24時間換気扇は付けておきましょう。寒い日の入浴中は、消してもかまいませんが。窓換気より換気扇の方が換気量が断然多いので。

2.目地は汚れると一般の方がカビ取り洗剤で掃除をしても落ちません。汚れる前に小まめに掃除をしましょう。ただ、いよいよ、どうしようもなく汚れてしまったら住まいのクリーニング屋さんに頼みましょう。特殊な洗剤とテクニックで新築同然のようにピカピカにしてくれます。救いの女神、救世主です。

3.コーキングは、カビが発生すると、なかなか取れません。綺麗にするには、交換がベスト。日曜大工で簡単に出来ます。あるいは、工務店に頼みましょう。最近、カビの着きにくいものも出ていますが、それでもカビます。

4.最後にお風呂に入った人が、一通りお湯や石鹸がかかったであろうところをシャワーで洗い流しましょう。全体ではなく、あくまでかかった部分です。

5.残り湯を洗濯や防災のために貯めておく際には、きちっと風呂蓋をしておきましょう。

このくらいはお願いしたいと思います。

お風呂場のリフォームは、結構費用がかかります。電気代や換気扇が壊れて取り替える費用の2、30倍はかかるのではないでしょうか。
最低限、換気扇は付けっぱなしがいいようです。

そうそう、ユニットバスも同じことです。
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