注文住宅 | 遠藤浩建築設計事務所

                          
□ 坪単価の落し穴

坪XX万円の家同士って比較できますか?

何となく疑問に思いながら ついつい比較の手段として使っている この坪単価。

同じ坪単価XX万円でも内容が様々です。1坪という面積だけで 割り出した金額なので 余り比較にならないと思うのですが・・・。

様々な要因で 高くなったり、安くなったりします。

1.大きさの違う家は 坪単価で比較するのは 難しい。

大きな家は 使う面積の広い材料が多くなり 材料単価が安く購入できるため 坪単価が安くなる。

2.同じ大きさの家でも 創り方によって 比較が困難。

一世帯住宅と二世帯住宅では 二世帯の方が設備が多くなるので 坪単価が高くなる。

木構造の平屋建てと2階建て、3階建てでは 金額の高い屋根と基礎の多い平屋建てが一番高く、次に 屋根と基礎が少な  いけれど 構造計算が必要、金物、補強の多い3階建てが2番目、2階建ては 屋根、基礎共 平屋建  ての1/2になるので一番安い。

中庭のある家と四角い家では 床面積は同じでも 凹の部分の壁の面積が増える中庭のある家の方が高い。

普通の2階建てと中2階、中3階のあるスキップフロアの家では スキップさせる手間がかかり スキップフロアの家の方が高い。

3.坪単価の比較で 往々にして 含んだり 含まないで比較されてしまう工事。

照明器具工事、カーテン工事、造付け家具工事、外構工事、浄化槽工事、地盤改良工事、冷暖房設  備工事

という訳で 「うちは 坪XX万円で作ります。」というのは 当てにならないということなんです。

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